NOTEには思索記事ひとつを残し日記をすべてこちらに移動しました。
しばらく模索中のため様々な変更あり。
四月のある日、わたしは死にました
今はもういません
あなたが知ってるわたしはもう
どこにもいないのです
敏感ながらに頑丈な身体
誰も好まぬ仕事を黙々こなす日々
生まれくる言葉を書き綴り
自らの心を探り、無防備に心を開き
わたしはいつのまにか
頭の奥に潜む怪物を呼び覚ましていたのでした
小さな母が一生懸命雨戸を閉めてくれたのに
わたしは警告の声に耳を澄ましませんでした
ぐわんぐわん……と脳内で不気味な音がしました
亀裂音がして何かが蠢き始めました
激しい眩暈、叫びのような耳鳴り
世界がまわり渦を巻きわたしを飲み込んでゆきました
ひび割れた頭、じりじりと壊れていく神経たち
生温かい手ががっしりと
わたしの頭蓋骨の中身を掴み、
抉りとったのを感じました
喜びや楽しみが確かに存在していた日々と
わたしは突如お別れをすることになったのです
命の残火はひとときゆらぎ
終に苦悶の叫びをあげて
大粒の涙と共に消えました
さようなら
生を終えて、闇の淵へと消えたもの
さようなら
二度と届かぬぬくもりよ
その日誰も、何ひとつ、
気づくことはありませんでした
朝目覚め、夜は骸になったわたしのことを
おさびし文学