なぜ突然「オリジナル長編」を書けたのか? その理由を分析してまとめておく。

先日書いた記事にたくさん♡を頂き、ありがとうございます!
思いもかけぬ反応に驚いています。

ただのパート主婦が、突然長編小説を書き上げて、iPhone一つで Kindle出版した話。
こんにちは。水那田ねこです。このnoteには、文章サービスを行う傍ら個人的な気づきをまとめたりしていますが、今日は私個人の体験の話です。 ※このページは約4,7…
rainco.me

こちらの記事の最後で、次回書くと言った内容が今回のものになります。よければお付き合いください‪^ ^‬

※このページは約4,400文字、3分程で読めます。

なんでもかんでも「分析」してみないと気が済まない性格の私。一日中頭の中で何かを分析しているため、夜は意識的に頭をリラックスさせていかないと上手く入眠ができません。それはいいとして、今回は……

なぜ、本格的に小説に向き合ってきた訳でもない人間が、突然の思いつきで長編小説を書けてしまったのか?

この理由について、私が分析したことをここにまとめておきたいと思います。

私がこれまで作品として書いたものといえば、30ほどのブログ記事。そして二次創作で短編(数千文字)を五つほどでした。

ブログ記事はたしかに、文章力をアップするのに役立ちました。人に見られる文章、そして容易に理解してもらうための文章、これを意識して書くことで、徐々に「文章の構造」というものが理解できるようになり、これは大きな収穫でした。ただ、物語ではないので描写力や表現力を養う機会にはなっていないです。しかし確実に、文を書くためのロジック、構成要素、わかりやすい表現の追求、こんなものが身につきました。

二次創作の短編を書いたときは、その頃私は主にイラストを描いていたため、小説は面白半分で取り組んでみただけでした。当時ツイッターで交流のあった文字書きさんたちの真似をしてみたい、と思ってトライしてみたのです。当然小説のことは右も左もわからない。人称視点などもまったく考慮せず、本当に見様見真似だけで数作品書きました。反応は、そもそも見てくれた人が少ないためよくわかりません。良かったのか悪かったのか。

この程度でしたから、私には小説を書く経験などほぼないに等しいものでした。ましてや「オリジナル」なんて! しかも「長編」なんて!

なのになぜ電子書籍出版まで行き着けるほどのものをたった三か月程度で書けてしまったのか?

それには、いくつかの理由があります。
そのなかでもっとも大きな理由はこれですね。

妄想歴がハンパない。

少し前にこんな本を読んだことがあります。

小説家になって億を稼ごう
松岡 圭祐 (著)

実際に億を稼いでいるプロ作家様が小説家として成功するコツを書かれている本ですね。

この中のわりと前半の方に、長編を作る際の失敗しないやり方のようなものが書かれていました。
そこには、

『書けると思ってもまだ待ったほうがいい。もっとこれを一人で考え続けて、キャラが頭の中でスムーズに動くようになってから始めるべき』

『もう書ける、と思ってもまだまだ。もっと妄想豊かになってからがいい』

……みたいな内容のことが書かれていたのですね。(すみません! 正確な言い回しはもう一度読み直さないとわかりません。ただの記憶で書いていますが、おおよそそんな意味の内容だったと思ってください。)

とにかく執筆作業をどのようにしていくかより、その前段階の『構想期間』のほうが大事みたいなのです。私の場合、知らずのうちにこれをやっていたのですね!

その期間といえば、はっきりいって尋常じゃありません。時間にして四半世紀は軽く超えているでしょう……笑 

そもそも作品として何かの「かたち」にするつもりは少しもなかったので、ひたすら妄想だけを続けて何十年……。らくがき程度の漫画やイラストを描いたり、大体は頭の中で色々ストーリーが展開してしまってそれを楽しんだりするだけで満足でした。
単純作業の仕事をしている最中も、一人ストーリーの中に入ってしまい、泣きそうになったり、ドキドキしたり。本当に変な、側から見ると頭のおかしな人間に思える行動をしていました。はっきり言って人に話せない、なんか白昼夢を見ているような妄想人間です。

そんな感じで、いつのまにか私はキャラたちと共に色んな時代を生きていました。彼らは私の頭の中にまるで実在の人物のように、リアルに、生々しい感触をともなって存在してきたのです。

頭の中のキャラと共に生きてきた

これが、いざ小説を書き始めたとき、キャラを生き生きした描写で書くのに非常に役立ちました。……いえ、役立ったどころか、キャラたちはほぼ勝手に動いてくれたので私はそれを書き留めていくだけ、というとてもスムーズな執筆へと導いてくれたのでした。

例えば、あるキャラが突飛な行動を取った理由など、プロットでは細かく詰めていなかった部分なども、書いているうちキャラが勝手に理由を語ってくれました…^ ^‬ そうだったのか、と私は納得するだけ。本当に実際に生きている人物みたいで助かりました。不思議ときちんと辻褄も合っているんです…笑

先に書いた作家様の仰るとおり、まず何より頭の中でキャラが生きて、勝手に話して、動くほどになっていること。書きたいシーンの一つ一つが目の前にリアルに浮かび上がるほどになっていること。これらが執筆に挫折しないためのコツなんだろうなぁと、私も自分自身の体験から思っているのです。

もしあなたが、書き始めたはいいものの執筆が思うように進まないという悩みを抱えているのであれば、もしかしたら原因の一つにこれがあるのかもしれません。

そしてもう一つの要因、それは……。

三幕構成を参考にした。

これにつきますね。

「あ、私、小説書けるかもしれない」と思い立ちiPhone一つで書き始めたものの、プロットの作成は必須だとすぐに気づきました。そこで、単に起承転結だけではざっくりし過ぎているため、三幕構成について調べに調べました。例のごとく調べることはお手のもの。

三幕構成が、第一幕、第二幕前半、第二幕後半、第三幕、という形式になっているせいで自ずと私の話は全体が四章に構成されていきました。こうすると当てはめやすかったと言いますか。

中でも大いに役立ったのが、「セントラル・クエスチョン」の存在でした。私の作ったストーリーは恋愛ものでしたが『謎』を絡めながら進んでいくので、「インサイティング・インシデント」つまり物語の『掴み』となる出来事に伴って、作品全体を貫く『疑問』をくっきりと浮かび上がらせ、第一幕『設定』に当たる第一章に置いていきました。いや、正解にいえばすでにできていた『謎』をよりはっきりと『クエスチョン』としてわかりやすく前面に押し出して構成しました。

そしてもちろん、すでにできていた様々なドラマから「1stターニングポイント」「ミッドポイント」「2ndターニングポイント」「クライマックス」に当たる部分を抜き出し、プロットとしてまとめてみました。

ここは、今思うと本当に重要な部分でしたね。なぜなら、長い話はどうしても途中で勢いが失速したり、中だるみができてしまう可能性を秘めているからです。

ただざっくりと起承転結だけで考えていたなら、これほど綿密な設定はできなかったでしょう。特に第二幕の後半には「ダークナイト・オブ・ザ・ソウル」といって主人公が作中最も深く落ち込み、どん底の状態になり、心の闇に沈んでいくようなシーンを作りました。実際の執筆の際、ここは心情描写が膨らんだ部分です。

最後の第三幕『解決』では、あらゆる謎や問題が解決、回収されていく流れを作りました。この「レゾリューション」を書くときはとても楽しかったのを覚えています。長編を書く楽しさをすっかり知ってしまいました‪^ ^‬

ラブストーリーなんだから三幕構成なんて大げさだ、とか、たかだかBLごときにハリウッド映画と同等の綿密な構成など要らない、とか、初めての長編なんだからそこまで気合いを入れずに自由に書いてもいいんじゃないか、とか。

もしそんなことを考えてこの「三幕構成」を使っていなかったらどうなっていたでしょう。きっと上手くいかなくて執筆に挫折していたかもしれません。
また、書きあがったとしても、のちに感想サービスでよくもらうことになった「途中で全然ダレることのない長編だった」「ずっとドキドキハラハラが続いてあっという間だった」……こんな感想は頂けなかったのでは、と今にして思います。

綿密なプロットが、破綻のない物語構成を可能にしてくれた

つまりまとめると、小説に真剣に向き合ってきた訳でもない人間が三ヶ月という月日で挫折することなく長編を書き上げられたのは……他でもない、この「長い長い構想(妄想)に費やした月日」「初めてにも拘らず三幕構成をフルに活用した」おかげだったのです。

私よりずっと長く文章に携わってきたはずの方から、「初めてのオリジナルなのにどうしてここまでのものが書けたのか、できれば理由を教えてほしい」と言われたことがあります。その日からずっと頭の中で分析してきましたが、一番大きいのはこの二つだと思うに至りました。

そのほかの要因。

とはいえ、もちろん作品の完成を果たせたほかの要因もあると思います。このnoteに色々書いてきたとおり、書くことが昔から大好きだったこと、読書量も多かったこと。ブログ記事を書くことを通して文章の構造を理解できるようになったこと、など。
また別の面についていえば、好奇心旺盛なHSSの気質、人とは違った経験、家庭環境、HSPならではの物事への細かな気づきと深い考察力、などなど、「書く」ときに原動力というよりは推進力となってくれるそんなものも関係しているのかもしれません。

読んでくださってありがとうございました。

中途半端に趣味を転々としてきた、ただの地味なパート主婦。学歴もない、自慢できる経歴も交流もない、仕事だって社会の底辺にあるものをしているし、助けてくれる人、教えてくれる人、友達すらろくにいない。そんな私ですが、22万文字の長編を書き上げてKindle出版するまで漕ぎ着けた背景にはこんな理由があった、というお話でした。

次回はお約束どおり、誰のサポートも得ず、一人で、0円で、PCも使わず、iPhoneひとつでKindle出版した具体的な方法(そのノウハウ)についてまとめてみたいと思います。

追記(2022/12/24)
書きました。よろしければこちらもどうぞ。

iPhone一つで小説を電子書籍化する方法
こんにちは。水那田ねこです。私はiPhone一つで小説を書き、iPhone一つでKindle出版した経験があるので、その方法(手順)をこちらにまとめておきたいと…
rainco.me